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いすゞ、大型トラック「ギガ」を改良し、発売 -2025年度燃費基準に適合-

2022.10.04

 

 

【プレスリリース】

 

いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片山正則、以下「いすゞ」)は、大型トラック「ギガ」を改良し、本日より全国一斉に販売いたします。

 

近年、輸送企業を取り巻く課題は、多岐にわたり、複雑化しています。特に「燃料費の高騰」、「安全への対応」、「ドライバー不足」、「物流量の増加/輸送の効率化」は輸送企業の重点課題となっており、トラックに求められる性能も更に高度化しています。
いすゞはこれからもお客様の「運ぶ」を支え、課題解決に貢献すべく、2015年ギガフルモデルチェンジの商品コンセプト“5つ星トラック”*1の原点に立ち返り、“ニューファイブスターギガ”*2として性能を磨き上げました。

 

  1. *1安全性能、燃費性能、情報モニタリングによる遠隔サポート、快適な運転環境、高積載の実現の5つの長所
  2. *2*1の5つの長所に対して、機能向上を図り、「ニューファイブスターギガ」としました。

主な特長は以下の通りです。

 

【燃費性能の向上】

  • 2025年度燃費基準適合

    自動車の省エネルギー化と地球温暖化対策の更なる推進のため、2025年度を目標年度とする 重量車(GVW3.5トン超、トラック・バス等)の新たな燃費基準が策定されました。ギガは2025年度燃費基準適合に向けて早期に車両開発に着手し、6UZ1エンジンの改良や転がり抵抗の低いタイヤを新規設定し、主力販売車型で燃費基準+5%達成を実現しました。

     

  • Gカーゴボディの空力改善

    Gカーゴ全車において、リヤ門構の形状を見直し、角度をつけることで空力を向上させました。更に、スポイラー形状のリヤフラップ及びサイドスカートを追加することで、空力性能を一段と高めた日本トレクス製の「省エネパッケージ」を新規設定しました。

【安全性能の向上】

  • レーンキープアシスト(LKA)の性能向上*2

    Smoother-Gx搭載車のLKA作動条件を自車速0km/h~に拡大し、高速道路の渋滞時等の幅広いシーンで車線内を維持した走行が可能となりました。

    1. *2MT車は従来通り自車速60㎞/hからLKAが作動します。
  • ドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)の機能向上

    近年、ドライバーの体調急変による重大事故が問題視されていることを受けて、2021年にドライバー異常時対応システムを国内のトラックで初めて採用しました。今回の改良では、レーンキープアシストの制御を活用し、直線やカーブ走行時に車線内を維持した状態で車両を 緊急停止する機能を新たにオプション追加しました。EDSS作動後の事故抑制に貢献します。

     

  • 標識認識機能

    「最高速度」「車両進入禁止」「追い越し禁止」「一時停止」の交通標識をカメラで認識し、メーターディスプレイに表示する標識認識機能を全車標準設定しました。ドライバーの交通標識の見落としを防ぎます。

     

  • 標識連動型スピードリミッター

    標識認識機能が認識した「最高速度」標識の制限速度に対し、制限速度を上限に車両側でスピードリミッター制御を行う、標識連動型スピードリミッターをオプション設定しました。速度超過による事故を抑制することに貢献します。

     

  • バックカメラ

    後退時車両直後確認装置の装着義務化に対応すべく、ダンプ・ミキサ含めた全車にバックカメラを標準設定しました。

【快適性/運転負荷の軽減】

  • 新高機能シートの採用

    ドライビングポジションの調整幅を拡大し、様々なドライバーに最適なポジションを確保する新高機能シートを一部車型に標準設定しました。また、ショルダー調整やシートヒーター、ベンチレーション等の機能に加えて、高機能シートにサスペンションロックを新たに搭載し、ドライバーの好みに反して発生するエアサスシートの跳ね上げを解消します。

【機能説明動画】

  • キーレスライド

    リモコンキーをポケットなどに入れたまま、ドアのボタンを押すだけで、施錠・解錠が可能なキーレスライドを新規設定しました。また、スイッチを回すだけでエンジン始動が可能となります。

     

  • Smoother-Gxの性能向上

    Smoother-Gxのクラッチ制御システムを一新し、アクセルペダルとブレーキペダルの2ペダル化とスムーズな自動変速を実現。クリープ機能を追加し、細かな車速コントロールが要求されるプラットホーム付けや段差乗り上げ等、ブレーキペダル操作のみで微速走行が可能になりました。また、イージードライブのニーズの高まりを受けて、ダンプやミキサにSmoother-Gxを組み合わせた車型を新規設定しました。

     

  • その他

    オーディオ再生やバックカメラ映像表示等の機能を集約したセンターディスプレイ※やキャブの 内装色を一新し、ブラウン系のエスプレッソを採用しました。

     

商用車テレマティクス「MIMAMORI」にご契約いただくと、センターディスプレイにて「MIMAMORI」の操作を行うことができます。詳細はhttps://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/

 

【「MIMAMORI」サービスの全面刷新】

 

商用車テレマティクス「MIMAMORI」サービス※を全面刷新し、車両としては今回改良した大型  トラック「ギガ」より提供を開始します。これは、本日より運用を開始する商用車情報基盤「GATEX」を利用して提供するサービスとなります。
「MIMAMORI」は、データ通信とインターネットを活用し、遠隔で車両の運行情報(燃費、CO2・NOx・PMの排出量、車両現在位置情報、ドライバーの運転操作情報など)を収集、解析するクラウド型の運行管理システムです。 デジタルトランスフォーメーションやカーボンニュートラルなどの社会課題解決に向け、運行指示書と連携した「商用車ナビゲーション」や「動画ドライブレコーダー」などの新たな機能を追加すると共に、2024年問題に向け労務管理機能や動態管理機能の更なる強化を図りました。
※MIMAMORIサービスをご利用するためには、別途有償契約が必要となります。

 

<輸送効率の向上>

  • 最大積載量の確保

    エンジン・トランスミッション等のシャシ構成部品および、Gカーゴのボディ各部構造の見直しと合わせて、車両の軽量化を実施し、最大積載量を従前比200~300㎏向上しました。また、極東開発工業製の営業完成車ダンプに、強度と軽量化を両立する「HARDOX(耐摩耗鋼板)」と軽量ホイストを採用し、最大積載量を従前比600㎏向上した高積載仕様車を新規設定しました。

  • 高効率輸送最適車型

    「レーンキープアシスト」「ドライバー異常時対応システム」「標識認識機能」「標識連動型スピードリミッター」「バックカメラ」はドライバーの安全運転を支援するシステムであり、車両の限界を超えた走行を可能にするものではありません。本装置を過信せずに、常に安全運転を心掛けてください。

    ベッドレスのショートキャブにフルエアサスペンションを組み合わせた車両を新規設定しました。 ショートキャブとフルエアサスペンションならではの大容積輸送と高品質輸送を両立します。

                                                        以上

 

出典:いすゞ、大型トラック「ギガ」を改良し、発売-2025年度燃費基準に適合- | いすゞ自動車 (isuzu.co.jp)